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ビブレ君!お願い(涙) [バリ時代]

おととい、ビブレ君が行方不明になった。

朝、いつものように

サトミサ~ン グドモーニー

とたどたどしい英語で挨拶をして行ったのは覚えている。

 

 

10:00頃ダイブセンターに行くと
ドアや窓はしっかりオープン。
(すべて開ける様に教えている)

よしよし。ちゃんとやってるね。
ビブレさ~ん!何処?マナ??


呼んでみるが返事が無い。

 

???おかしい。。。

 

 

しばらくするとセキュリティが来てこう言った。


ビブレはムンジャンガンに行った。



????・・・・っは??


スノーケリングのゲストと一緒にムンジャンガンに行った。
ゲストがインドネシア語がわからないからヘルプしに行った。



・・・・っは?


ビブレだって英語は話せない。
ま、セキュリティーに比べれば挨拶くらいは出来るけど・・。



フロントオフィスのオーダー?


いや、彼が行きたいと言って出発直前にボートに乗っていった。




 

・・・・はああああ?

 

要は今まで行きたくてもいけなかったムンジャンガン。
今日はガイドがつかないことを知って
(ガイド無し撮影のみのディスカウントゲストだった・・)
それを理由に自分がムンジャンガンへ
行きたかったらしい。

・・・。

そう言えば似たような話

前にも何度かあったなあ・・・。

(参照)思い出メモ:デラワン時代 ガイドの心得アシスタント編
     まあ、あの賢いANDYでも・・・・なんだから・・・・・はあ。

 

帰って来たビブレ君。

帰って来たとたんにマネージャーから大目玉。

ちょっとかわいそうだけど
仕方が無いよね。

何しろ社会のルールを何も知らない。

そうやって社会人が出来て行くのだから・・・。
(・・って子供も居るいい大人なんだけどね:笑)

 

 

・・・とここで話は終わらない。

 

その日の夕方

ここ1ヶ月間
村長さんと契約を結んだのでジェティでのフィッシングを
しなかった漁師さん。

何故かその日に限ってやってきた。

 

その顔を見ると・・・

 

あ!あんた!
あんたデショ!?


(動揺していたもので・・・日本語になってない)

 

今日のスノーケリングのボートマンでした。

 

セキュリティを呼びとりあえずすぐに網を引き上げさせた。

10匹くらいの型の良いホソヒラアジがかかっていた。

 

その時点では理解した様子で帰って行ったが
どうやら夜中にもう一回やってきてごっそり魚を取っていったようで
翌日は全く桟橋の下に魚が居なくなってしまった。

 

 

こんなに居たヒメツバメウオも・・・トホホ
バリ人は食べるのかな?

 

 

翌朝、ビブレ君に桟橋掃除を頼むと

 

サトミサン!ティダアダ イカン ネ!!
(魚が居ない!)


そうなんだよ。
昨日の夜フィッシャーマンが網で獲っていったんだよ。


オオオ??
ノー グー フィシャーマン ネ!


誰だか知ってるか?
昨日のボートマンだよ。

 

オオ?
彼には獲っちゃ駄目だって言ったのに。

 

?????


ビブレさん、昨日ムンジャンガンで彼と何を話したの?

 

サトミさんがいつも潜ってるけど魚はいないだろ?
って聞かれたからいっぱい居る。アジとかギンガメアジとか
四角い魚とかスナッパーもいっぱい居るって言った。

 

ああ!?

 


あと、桟橋でフィッシングしちゃいけないって言った。

 

 

 

 

・・・・・・・・・お前かい。

 

社会のルールもわからない人に

目の前のご馳走を食べるなと言っても
そんなことは無理な話し。

(ここに居るのは皆大きな子供なんだから・・・。)

 

ビブレ、君だってそうだろ?

 

 

 

お願いビブレ君。

もう、何があっても

魚が居るって誰にも言わないで。

 

 

と言っても何で言っちゃいけないのかも

わからんだろうなあ・・・。

 

 

試練だア・・・。

 

 


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ビブレ君の苦悩 [バリ時代]

ビブレ君というのはGAWANAのたった一人のダイビングセンタースタッフ。

 ダイビングをするわけではない
もともとガーデナーだった彼は
私のGAWANA着任とともにダイビングセンター配属になったのです。

 

 ガーデナーの仕事は1日太陽の下で
草を刈ったりゴミを拾ったり結構重労働。
いつでも仕事が切れない。

ところが・・ダイビングセンターといえば
年末年始は死ぬほど忙しかったけど、
このところてんでやることが無い。

 

もともと働き者のビブレ君。

最初は言いつけを守ってお仕事をしていたがこの頃居眠りばかりしている。

 

この前のたった1人のゲストの時も・・・

 

 

どうしたの?なんで仕事しないの?


疲れた。


なんで?


タンク運んだから。


何本?


7本。 タンクは重いし大変なんだ!(切れ気味)


他に何したの?掃除もしてないし、桟橋も汚いままでしょ?


一人だと大変だからもう一人雇ってくれ。


何が忙しいの?


 わからないけどやる気が出なくて気がついたら時間が経ってる。


 体調悪いの?


 ここ2ヶ月ずーっとやる気が出ない。体がだるい。


・・・・・・・・。(なんだ怠け病かい)

 

 

 日本人の方は多かれ少なかれ体験したことがあるでしょう。

 忙しい時の方が体調が良かったり
仕事が進んだり、頭が回る。

逆に暇すぎると体調崩したり
仕事にやる気が出なかったり、要領よく出来なかったり・・。

 要はアレです。

 

 でも、バリ人のビブレ君。

今までにこういう経験が無いのか・・・
というよりこういう状況に陥る状況がなかったのか・・
自分の症状が把握できない。

 


わかったよ。暇だからこうなるんだよ。


違う。病気だからだ!
(明らかに怒っている)


 明日から私がやること決めてちゃんとチェックしてあげるよ。


 病気だから出来ない。


と言い張る。


なんで病気の自分に仕事を与える?
ひどい人だ!


としか思えないらしい。

 

 

 

 仕方が無いので気合を入れることにした。


英語を話せないあなたが
ダイビングセンターの仕事に就けたのは
体が丈夫でよく働くからでした。
病気で出来ないなら
他のガーデナーと仕事を変わってもらうしかない。

ごめんね。




実はこのリゾート結構厳しくて

使えないものはどんどん仕事を変えて
どの仕事もろくに出来ないものは辞めて頂く
というのが徹底しているのだ。


断然気合が入ったビブレ君。


今日は窓拭きを誰に言われることなくやっていました。

 


 人生!気合だ~!!


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