怒ったら怖いんだから~! [デラワン時代]
私怒ると怖いんです。
ゲストの皆様、
そう、そう!サトミさんは怖いよね(笑)
なんて笑いながら言ってません?
笑っていられるくらいの私の怒りは全然怒ってないです。
(ってそのくらいわかりますよね)
弟子のアンディやヘリはよ~く知っています。
私の怖いところ。
本当に怒ることはほとんど無いんです。
注意したり、怒っているように見えているときは安全。
怖いのは話さなくなること。
いじめじゃないですけど・・・完璧にその人を自分の中から排除しちゃうんです。
仕事の話はしますけど、表情はナシです。
しかも、どんな偉い人にも関係なく間違っていたならば怒ります。
同じように排除しちゃうんですよね。だから上司とも合わないのかな。
それを越えると・・・・
ひえ~思い出したくない~(笑)
越えたことが1度だけあります。
それはデラワンの時。
お馬鹿なマネージャーがいたのです。
デラワンのガイド(私の弟子を含む)にはDMのライセンスを持っている者が
一人もいません。
(スキルは私が教えたのであるのですが、オーナーの方針でライセンスはあげないと言うものでした)
それなのに・・・新しいゲストが来ると
ここはPADIの5スターリゾートです。
と勝手にブリーフィング。
(要はPADIも何も知らなかったりするが、他のリゾートで言っていたのを真似して言っているだけ)
よくわからないことを何でも知っているように話すわけです。
ゲストの方はマネージャーだと思っているので
嘘でも何でも信じてしまい
あとから問題が山積み。
最初の頃は私もやさしく「これは違うよ。」
と教えていたけど最後にはあきれ果てて・・・・。
自分のゲストに関係なければいいと放っておくようになりました。
そんなある日
お盆・・だったかな?
日本人のゲストが15人くらい
シンガポールからのゲストが15人くらい
珍しくゲストが沢山いる時でした。
夕食はバーベキュー
バーベキューを焼くすぐ隣に日本人席。
日本人の向こう側にシンガポール人席。
レストランチーフが
今日はロブスターのバーベキューもあるよ
沢山食べてね
と皆にインフォメーションしました。
バーベキューの煙がもろに日本人席にかかっていましたが
美味しいバーベキューが食べられる~
ということでゲストも納得。もちろん私も納得です。
そしてそろそろロブスターも焼け上がるころ
マネージャー登場。
あ、バーベキューはシンガポールゲストのリクエストだから
日本人は食べないで。
・・・・・はっ?
ごめん、ごめん、レストランに話すの忘れてた。
そう言うことだからサトミ、ゲストにインフォメーション宜しく。
・・・・・はっ?
英語が聞き取れていたゲストはすでに
え~、じゃ、私達は何を食べればいいの?
とざわざわし始めていました。
今日のメインはバーベキューなのでレストランもそれ以外のものは
サラダとデザートくらいしか用意していないのでした。
しかも、すぐ隣で焼いていて煙まで浴びているのに・・・
さっきまで食べてくださいって言ったのに今は食べちゃいけない・・・・
ぷっち~ん
何かが切れる音がしました。
マネージャーの手をとってレストランの裏に行きました。
(この時点でまだ彼は何を勘違いしたのかニタニタ笑っている)
馬鹿にするんじゃね~よ~!
お前何考えてんだよ?
女だと思って馬鹿にするんじゃねーよ!
日本語で怒鳴りました。
かなり大きな声だったので他のスタッフも飛んできました。
お前なあ、
日本人は何しても文句言わないと思ってるだろ?
常識で考えろ!
これはお前のミスだろ?
なんでうちのゲストがこんな思いしなくちゃいけないんだ?
謝れ! Say sory to my guest!!
最後だけ英語でしたが日本語で捲くし立てました。
変に英語を使ってしまうよりこの方が伝わりますからね。
まわりで見ていたスタッフが私が暴力を振るうと思ったのか
後ろから私を羽交い絞めにしました。
それでもさらに日本語で攻め立てたので
彼は後ずさったまま小走りで逃げていってしまったのです。
あの野郎~!
でも怒っている場合じゃない。
ゲストにどう対処すべきか・・・・・
もう一人のマネージャーに
これはどう考えてもリゾート側のミス。
それにすでにゲストは嫌な思いをしているんだから・・・
今日はロブスター以外のバーベキューを日本人にも食べさせて
明日、お詫びとしてロブスターを日本人にも出すことが出来る?
OK。 Tomorrow , Robster only for Japanese guest!
ひとまず商談成立。
半分、うなだれているゲストの所に行き
すみませんでした。
今日はロブスターなしですけど他のバーベキューはOKです。
明日、お詫びに日本人だけにロブスターを出すって言ってました。
とお詫びして・・・飲みなおしました。
そのときゲストが
でも・・日本人だけって事は、明日またシンガポール人が私達と同じ嫌な思いするわけでしょ。サトミさん、皆で食べた方が美味しいって伝えてください。シンガポール人にもあげてって。
このとき日本人ってさすがだな。と思いました。
シンガポール人はあの場面で日本人にも分けてあげてなんて
全くなかったですもん。
日本人でよかった。
話は戻り・・・・
翌日の朝、あの馬鹿マネージャーどうしたかな?と思ったら・・
なんと
朝暗いうちに荷物をまとめてボートをチャーターして
家に帰ってしまったそうです。
よほど怖かったんだろうなあ・・・苦笑
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