そんあ殺生・・・な・・・・・ [デラワン時代]
昨日の続きです。
ある日ボートダイビングから帰ってくると・・・・
サトミ!FAX来てるよ。それと友達から電話だよ。
国際電話だから早く早く~!
あわただしくオフィスに呼ばれました。
電話に出るとタカコさんでした。
内容は知り合いにあのピグミーシーホースを見せたところ
とても興味を持ち、もし、新種であったら学名にsatomiaeにする
と約束してくれた。
だからFAXに書いてある通りにサンプルをとって直ちに送るように。
ということでした。
え・・・でもサンプルって・・・殺すって事だよね。
私には出来ない・・・。
でも、サトミさんがやらなかったら絶対に誰かがやる。
目の前で他の人にやられてもいいの?
んんん・・・・でも・・・よく考えてみる・・・。
はっきりしない返事をし電話を切りました。
丁度その頃、デラワンの販促ビデオの撮影でKAPPAさんが
いらしていました。
KAPPAさんに相談すると・・・
すごいじゃん。自分の名前がつくなら絶対やるべき。
何を迷ってるの。
だって捕まえて殺さなくちゃいけないんだよ。
サトミがやらないなら俺がやるよ。それで俺の名前付けてもらう。
・・・・・え・・・・・。でも・・・・・・私には捕まえられない(泣)
捕まえるのは簡単だよ。クリオネ捕まえるのと一緒。
????クリオネ?どうやって捕まえるの?
ペットボトル使うんだよ。
?????
ペットボトルをちょっとへこませて戻せばピュッと入っちゃうよ。
はあ~・・なるほどね。
やるの?やらないの?
・・・・やってみる。
そして翌日ペットボトルを持ってKAPPAさんと潜るのでした。
KAPPAさんが撮影した後・・・・
ピュッ ピュッ
水流に乗ってかなりあっさりとペットボトルの中に
吸い込まれていきました。
おおお!かなり簡単に入るもんだな。
早く獲れよ
KAPPAさんがカメラを見ていた間に捕まえていたので
催促されました。
もう獲っちゃった。
とペットボトルを見せると
なんだ早いなあ~
ペットボトルを振らないように大事に両手で持って浮上しました。
次の関門は・・・・標本作り。
『氷の上などに置いて凍死させてください。』
あらかじめ作っておいた大き目の氷に窪みをつけて
2匹のピグミーシーホースを置きました。
ごめんよ~・・・(涙)
KAPPAさんのアドバイスで写真かビデオを撮っておいたほうが
いいと言うので、言われるがままビデオを撮りました。
(ビデオが・・・なくしちゃったかも・・・)
『凍死したものをアルコール○%のものまたはウォッカに浸した
ティッシュに包み形の崩れないケースに入れて下さい』
アルコール○%は見つかりませんでしたが
ウォッカはもちろん部屋にあったので(笑)それに浸して
ルディー・クーターに送りました。
数日後タカコさんから連絡
生態写真を送るように。
ほ~!良かった。ビデオ撮っておいて。
撮ってあったビデオとゲストに協力していただき写真を数枚
産卵の状況、生態についても説明を加えて
送りました。
そのころ丁度この子に似た
ジャパニーズピグミーシーホースやら
マナドで謎のピグミーシーホースが見つかっていたので
それと同じだったら名前は無理かも。
ここからは運だな。
送った後数ヶ月全く音沙汰が無かったので
もう忘れてしまっていました。
ところが・・・・・
明日に続く。
(引っ張りすぎだな。この話)
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