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裏方はつらいのじゃ [思い出話]

昨日の続きで~す。

翌朝、Kappaさんが

これいる?自分で決めて。

白いやわらかいものを渡されました。

・・・・・・・

必要なもん?

あったほうが安心だと思うよ

 

じゃあ・・・・話の種にもなるし・・・
暖かいだろうし・・使ってみる。

 

何だと思いますか?


 

それは・・・

 

その昔35年以上前にお世話になった・・・

そして20年後まではお世話になる事はないであろう・・・

 

紙おむつ。

 

しっかり紙おむつをしてドライスーツを着て撮影に臨みました。
そうそう!ドライスーツで気がついたことがあるのですが
寒いからと言ってインナーを沢山着るよりシャツ+フリース
くらいの薄着で空気を沢山入れたほうが暖かい。

そうすることでこの撮影を乗り切ることが出来ました。

 

タレントさん到着。

 プールで体験ダイブをしたY.Eさん
とても元気の良いK又さん
○ャ○ーンの小さい方のA野君
そしてリーダーを務めるN原さん(Nちゃん)
の4名でした。

 

まず、ドライスーツを着せました。


あ~お母さんだ~


Y・Eさんに目ざとく見つけられました。

 

その後撮影開始。

 

タレントさんは船の上。
サポートスタッフの私達は海の中でスタンバイ。
(気温-7度。水温3度)


まず、K又さんがダイビング。

彼はノンダイバーであるのに先日のプール講習もサボって
いたので大変でした。

半分入っては・・出て・・入っては・・出て・・・

を繰り返しますが、恐怖でなかなか入ってこられません。
結局20分くらい繰り返したけれど入れず。

 

次はA野君。


彼もプールおサボり組み。
でもそれ以前の問題が発生。

金魚鉢型のフルフェイスマスクをかぶせるも・・・

 

頭が大きすぎて入らない!!

 

昨日調整したゴムの部分を何度も破壊しつつ
スタッフも必死にかぶせようとしますが・・・


入らない。


仕方がなく半分フルフェイス型に替えるが・・・


顔が合わない。


・・・・ということでA野君の挑戦は中止。

 

と軽くここには書いてしまうがこの間中私達スタッフは
海の中(または水面)で待っているわけである。
ざっと1時間以上は経っている。

正直言ってかなりつらい。


顔を水面の上に上げると
-7℃の冷気が濡れた顔を直撃し・・・
顔を水につければ3℃なので外よりは暖かいのだが
唇が割れてきたようでかなりしみる:涙


どうしていいのかわからない状況。

しかしどうしたものか、寒さはそれほど感じませんでした。

 

途中K又さんが 『寒い人~!』

と呼びかけたので思いっきり

『は~い』

と手をあげたのを覚えています。
そして・・・

『 お母さん頑張って~』

のY.Eちゃんの声も。

 

次にY.Eちゃん。

彼女が潜るときにはすでにナイト状態。
でも、さすが彼女はプールで講習しただけあってすんなり入ってきた。
彼女がウニを見つけてしまうと話が終わってしまうので・・・
ウニに目が行かないように砂地に連れて行き

ホタテ貝が飛ぶところを見せたり
他の海の生物を見て楽しんでもらいました。

これが終了したのが19:00くらい。

 

私達スタッフは、ざーっと2時間半以上
水温3℃海の中にいたのでした。

 

さすがに一度休憩。

作戦会議という名目で暖をとり、ホタテやウニ、その他海の幸をバーベキューにして食べました。

ひと時の幸せ・・・・

 

休憩の後、

夜のほうがウニが出ているというシナリオをもとに
本命 Nちゃんが潜ります。

Nちゃんもプールはおサボりでしたがこの中で唯一ダイバーなのでちょっと安心。



そして本番。

とりあえずすんなり潜行・・・と思いきや

耳が抜けねえ~

しばらく耳抜きとの戦いでした。

仕方がなく潜行場所を浅場に替え、どうにか着底できたものの
やはり集中力がないらしく見つけられません。

 

しかも、休憩時間に

『カニは絶対に見せるな!』

との指令が出ていたのでこちらは大変!
だって黒いウニより赤いカニ(あの時期はハナサキガニ)
の方がライトに照らされるとすぐに見えちゃうし・・・汗

この前どこかの番組でもやってましたが、Nちゃんはカニに
子供の頃のトラウマがあるらしく・・・
姿を見たり言葉を聞くとかなりテンションが下がるらしい。


どうにかウニを見つけてもらいたくてこちらも必死でした。


 

ウニに異常にライトをあてるも
あのワイドレンズマスクでは見つけられるわけもなく・・・

ライト係だった私はどうにか見つけて欲しくて最後には
ウニをNちゃんの目の前に投げたのでした(御免なさい)

 

さすがに動くものは目に入ったらしく


おおおお!いた!いたぞ~!!


さすがのリアクションでした。

そして無事撮影を終了したのです。

 

片づけが終わって、さあ食事と言ったときは
すでに0:00を回っていました。
(もっと遅かったかも)


水中部隊が食堂に入って行くとNちゃんが真っ先に

『ご苦労様でした。本当にありがとうございました』

と立ち上がって言ってくれたのを覚えています。

さすが大物。

 

翌日。

取り残しの撮影。

私はNちゃんのドライを着せられ・・・

獲った時の手の動きなどの撮影をしました。

 

撮影が終わると漁師さんとカニ獲り:笑

私はなぜかいつものくせで小さなウミウシ、エビなどが目に入り
自分の世界に入ってしまい。。。

おおお~!すげ~!ビデオ欲しい!!

と寄り道をしていて危うくおいていかれるところでした。

 

翌日北海道から東京に帰ってくると

BOXで飲み会やってるよ~

と誘われ、そのまま直行!

私はとても魅力的なたらこ唇になっていて(勿論凍傷)
お酒が沁みました。

飲んでいる最中に耳の皮がほとんど耳の形にとれてしまい

ひえ~!!耳が取れた~

酔っているのもあり大騒ぎでした。


そしてその翌日には顔中の皮が剥けはじめ・・・・

 

一週間後には

色白サトミの出来上がり!?

 

要は凍傷なんですけど。。。

こういう美容法ありましたよね?(笑)

 

と、いろいろなことがありましたがこれはこれで良い経験でした。

そして・・・わかったことは

私にはテレビの仕事向きません:笑

だって、つらすぎる・・・・・。

 

と言いつつ頼まれるとと断れない優柔不断な私・・・。

 

PS。 紙おむつは結局試さずじまいでした。
    試してみればよかったかな・・・・(笑)


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