ウニ船ブルーシートの巻 [思い出話]
デラワン仕事(J社での)を引き上げてぷー太郎だった時に
仕事しない?
水中ビデオカメラマンのKappaさんが私に声をかけました。
まず、体験ダイビングをプールでその後海。
海は大体4日間かな?どう?
ふ~ん。
イントラとしてだから1日2万円。(忘れたけどいい額だった)どう?
やるやるやるやる~!!!!
ぷー子になって収入源のない私は飛びつきました。
本当にやる?
やるよ~!絶対!
ドライスーツ着たことある?
・・・ない。でも、この機会に勉強する。
海は北海道なんだけど。
え?・・・・・・。
当時11月の後半。
勿論北海道には雪が降っています。
多分・・・無理だよ。
この6・7年寒いところに行ったこともないし。
他の人探した方がいいよ。
絶対やるって言ったじゃん。
他は皆断られたんだよ。
やっぱり・・そんなことかい。。。
逃げ道を絶たれ・・・
仕方がなく・・・いや、最初は進んで・・・?
仕事を引き受けました。
内容はどっかのテレビ局の○金○説のお正月スペシャル
『幻のバフンウニを獲る』とかいうやつだったと思います。
タレントさんがウニを獲るわけですから潜らせなくちゃいけない訳です。
まず、プールで唯一出席した
Y川E里香(漢字わからん)と言う可愛い女の子の体験ダイビングをしました。
(他の3人は欠席)
なぜかY・Eさんにお母さんと呼ばれました。
彼女は素直で良い子だったのですぐにマスター
若いからね~
後日本番。
北海道到着~
さむさむ~!さむ~い!!(凍)
気温-7度。
一面雪だらけの大地を見て気絶しそうになりました。
気を取り直し・・・
到着早々、器材のチェック等で潜ることになりました。
水温3度。
(一応気温より暖かいけどやっぱり冷たい)
ドライスーツのチェックが終わった後、
タレントさんが使用するフルフェイスマスクのテストをすることになりました。
どう考えてもサトミがテスターだな。
は~い。
夕日が落ち始め暗くなり始めていました。
タレントさんの顔がしっかり見えるように金魚鉢風の
フルフェイスマスクでした。
かぶってみると・・・
まるで世界中がワイドレンズ。
自分の手が5cmくらいに見えます。
まわりのライトが小さく見えるのですが、ちょっと頭を動かすと
ブンブンとすごい速さで動きます。
この感じわかってもらえるかな~?
エアーは自然に入ってくるので普通に呼吸できるし自由にしゃべれます。
しかし・・ひどく重い。
海に入る前だというのにすでに呼吸はゼイゼイ・・。
やっと潜水すると・・・頭がふらふらする。
いや、実際はちょっと頭が揺れただけなのかも知れないけど
まわりの景色がグラグラと揺れるのでそう感じるのかもな。。。
でも・・・気のせいか・・意識が・・・・
おい!サトミ大丈夫か?
無線で船上から呼びかけがありました。
多分・・大丈夫。。。
・・・じゃないかも:汗
すぐ上がれ!無理するな。上がれ!
必死の思いで階段を上がり、マスクをとりました。
とったとたんに
目の前が真っ暗に・・・
しかも頭がひどく痛いし吐き気もする。
気温-7度・夜の船上で倒れてしまいました。
テレビの撮影と言うのは・・・
皆さんとてもやさしくて・・・・・
寒さよけにブルーシートをかぶされ
そのまま放っておかれました:涙
ホテルに戻り休んでいると
フルフェイスマスクの調整をするから来て
呼ばれたのでスタッフの部屋に行きました。
大丈夫?
多分大丈夫。
でもあのフルフェイスやばくないですか?
私であれだったらタレントさんひっくり返っちゃいますよ。
大丈夫。原因はわかったから。
・・・・・・・??
首のゴムがゆるくて排気してなかったから。
・・・・・
ってことは二酸化炭素中毒?
多分ね。
タレントさんじゃなくて良かったよ。
(私ならいいのかい?怒)
その後首のゴムの調整をし、次の日の撮影は無事終了したのでした。
人体実験じゃないの?これって??
『モルモット』サトミと呼んで下さい・・・・。
長くなってしまったので
この次の日の様子はまた明日。
寒かったよ~(泣)